【心理塾】「解決志向ブリーフセラピー」から学ぶ

「解決志向ブリーフセラピー」とは、
端的に言えば、
「 うまくいくために役に立つことは何でも使う 」アプローチです。
たとえば、心理カウンセラーのフレーズにも
「役に立つ」として推奨される定型文まであります。
心理カウンセラーとしても非常にとっかかりやすいアプローチですね。

そして、このとっかかりやすさには、
さらなる利点もあります。
それは、
「心理カウンセラーとしての姿勢を、ものにしやすい」ということ。
この「心理カウンセラーの姿勢」とは、
「これから先、クライエントは、ここを切り抜けていける。何かここから学んでいけると信じられる」というもの。

こうした姿勢は、これを持てていなければ、
心理カウンセラーとしては務まらないと言えるものなのですが、
実は、恥を忍んで告白しますと、
私自身がこの姿勢を持てるようになったのは
解決志向ブリーフセラピーに出会ってから、です。

それまでは、
この問題の背景には何があるんだろう、
親子間の葛藤かな、などと、
「 問題の原因は何か 」に注目をしていました。
こうした問題と原因に注目する関わりは、
どうしてこうなったんだろうと疑問を抱えるクライエントにとっては、
一定の納得感はあるようですが、
「ここから先、どうしたらいいのか」となると、
問題と原因をあーだこーだと眺めているだけでは、その答えは見出せません。

その点、解決志向ブリーフセラピーでは、
「ここから先、どうしたらいいのか」に向けて
クライエントと共に考えていくための、具体的なノウハウが揃っています。
まず一つ取り入れてみて、
クライエントの反応を見てみる。
すると、今までにはない反応が返ってきます。

例えば、「考えたことがありませんでした」と戸惑いを見せつつも、
「ひとまず、これに向けてならやっていけそう」といった具合に
自分なりのゴールを見つけ出すクライエントがいます。
まるで、「問題と原因」の濃霧から抜け出す小道を見つけたかのようです。
この道の先はどうなっているのか、はっきりとは分からないかもしれません。
けれど、「問題と原因」の濃霧にとどまっているより、ずっといい。
だって小道があることに気づけたから。
そして、歩きだせる力に気づけたから。

こうしたクライエントの動きを目の当たりにしたことは、
私自身が、クライエントを信じる姿勢を持てた、大きなきっかけになりました。
そしてこの「心理カウンセラーとしての姿勢」は、
間違いなく、心理カウンセラーとしての成長につながりました。

状況的にもいいところを見出しにくい
「悪いとき」にも
活路を見出すお手伝いをしていきたい。
悪いときにも信じ続けたい。
この思いは、より強いものになっています。

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