解決志向ブリーフセラピーには、
「クライエントが、自身の問題解決のための専門家なのだ」
という<発想の前提>があります。
ここには、
「 クライエントには解決できる力がある 」と信じる姿勢があり、
この姿勢は、例えるならパソコンのOSにあたります。
心理カウンセラーとして、また心理士養成講座の講師としても、
この姿勢を保っているつもりでいました。
でも、とあるケースが
「そうではない」と教えてくれました。
そのケースというのは、
担当カウンセラーとして行き詰まりを感じていたケースであり、
先輩カウンセラーに相談を持ちかけることもありました。
クライエントのできていることを見出したかったものの、
展開される話の内容にショックが大きく、
その動揺によって、できていることを見落としてしまっていたのです。
何が起こっていたのかというと、
解決できる力をクライエントが持っていると信じる姿勢が、大きく揺さぶられて
取ってつけたような対応に終始していたのです。
言い換えれば、
OSとなる姿勢が崩れてしまったことで、
そこにのっているアプリケーションソフトは
上手く動かなくなってしまった、といえます。
もしも、クライエントを信じ切る姿勢を保てていたなら、
また違った切り口で関われていたかもしれません。
もうそのときは、二度と訪れはしませんが、
行き詰まりケースからは、せめて学びを深めたいものですね。
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