ジブリ映画「となりのトトロ」から
大好きなシーンがこちら。
メイが1人、庭で遊んでいた流れでトトロに初めて会った後、
サツキとお父さん2人で、メイを見つけ出します。
「トトロいたんだよ」
メイが大発見を必死に伝えるものの、
健闘虚しくトトロのもとにはたどり着けません。
ついにサツキたちに笑われてしまいます。
「ほんとだもん! 本当にトトロいたんだもん!ウソじゃないもん!」
今にも泣き出しそうなメイ。
そこへお父さんが優しく語りかけます。
「メイ。お父さんもサツキも、メイがウソつきだなんて思っていないよ。
メイはきっと、この森の主に会ったんだ。それはとても運がいいことなんだよ。
でも、いつも会えるとは限らない。
さあ、まだ挨拶に行っていなかったね。
塚森へ出発!」
こんなふうに温かく、否定せずに受け入れられるって
とっても嬉しいだろうなぁ。
自分が大人になって観返すと、思わず目の端が涙で滲みます。
大人にとっては、
「そんなことあるはずない」と言い切ってしまえることでも、
子どもの目から見た世界を否定しない。
もっと言えば、子どもが何か「うまくいかない」と悩んでいるとき
つい「こうすればいいじゃない」
「小さなことを気にするな」と
大人の考えで口を出してしまいがちですが、
悩みに子どもなりに向き合っている、
そして自分なりの答えを出そうとしている、
子どもを信じて見守る姿勢に通じるものが
ここにはあるように思います。
そんなふうに見守ることができたとしたら、
とってもユニークな子どもの発想を
面白がることができるのかもしれませんね。
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