【心理塾】「どうせ自分なんて」からの卒業

とあるメンタル関連の記事が目に留まりました。

そこには、
「向上心が保てないのは、
『どうせ自分なんて』とセーブしているのでは?」
といった趣旨のことが書かれていました。
確かに、こころの働きとして
自分を守るためにセーブすることもじゅうぶんにあり得ます。
思わぬ失敗や、傷つきは
できれば避けたいところですものね。

気になったのは、
向上心が保てないことを問題視して
その原因さがしに終始していること。

真面目な人ほど、
向上心が保てない原因を探してみるでしょう。
「失敗や傷ついた過去に引っ張られているのか?」
失敗は誰にだってある訳で、
それらしいこともきっと見つかるでしょう。

原因さがしがやっかいなのは、
それらしい原因を見つけることで、
向上心が保てない「 理由づけ 」をしてしまうこと。
「同じ事は繰り返したくないから、自分は今のままでいいんだ」と
本音では、今のままでいい訳でなくても、身動きがとれなくなりがち。
そうして「向上心を保てないダメな自分」自己認識に留まってしまう。
うーん。悪循環。。。

ここで「向上心が保てない」ことを、
精一杯やってはいるものの、自分としてはどうしたいのかが思い描けないでいる、
次の一歩が見出せずに、身動きが取れないでいる、と考えたらどうでしょう?
つまり、「どうにかしたい」向上心はあるものの、
「自分はどうしたいか」を見失っている。

そう考えるなら
「より良い自分」のためには、問題の原因さがしではなく、
「自分はどうしたいか」をきちんと描くこと。
あなたのなかに「より良い自分になりたい」思いがあるなら、
「自分はどうしたいのか」を描き出しましょう。
確かに、過去にうまくいかなかった失敗はあるでしょう。
けれど、今後も失敗ストーリーの繰り返しになるとは決まっていません。
未来はこれから作りだすものなんですから。

問題の原因さがしに終始するのではなく、
「どうしたいか」を描き、「やってみよう」を増やしていきましょう。

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